セブと永住、フィリピン人も学徒出陣? (YASU)
(写真、CNNニュースより)
昨日、いつものようにパソコンの前で調べものをしていると、
珍しく息子が話かけてきました。
「お父さん、これ知ってる?」と器用に片手でURLに英語で入力すると、CNNの記事が表示されました。
「Duterte ・・・・ ROTC for Senior High students」と
「ドテルテ大統領・・・シニア高校生に、、、、」と息子に関係する内容でした。
「これは、どういう意味だよ?」と息子に尋ねると、
「僕もわからないよ、友達から聞いたんだけど・・・」と興奮していました。
記事内容は
「2月8日ドテルテ大統領は、全国の公立学校と私立学校で、
11年生と12年生(17歳~18歳のシニアハイスクール生)に予備役将校訓練課程(ROTC)の教育カリキュラムの必須化を承認しました」云々と。
初めて聞く予備役将校訓練に「まさか?徴兵制度か?」と思い込み、検索しました。
予備役将校訓練課程( Reserve Officers' Training Corps, ROTC)とは、
主に大学に設置された、陸海空軍および海兵隊の将校を養成するための教育課程のことですが、
フィリピンでは、2001年にROTCのメンバーが、
部隊の腐敗の疑いを暴露して殺された事件があり、
一旦は中止されていました。
(写真、CNNニュースより)
しかし、
今回、再び復活した理由は、「愛国心、道徳的価値、人権尊重、憲法遵守を促す」ためとしていますが、
真意はそんなものではないことくらいは、誰でも想像がつきます。
世界情勢が不安定な中で軍隊再編への道を進むのではないかという恐ろしい懸念です。
なぜなら、現在、軍隊またはこれに類する組織を保有する約170か国のうち約67か国が
徴兵制度を採用しているということがわかりました。
特に東南アジアに限ってみても 韓国、北朝鮮、台湾、モンゴル、
カンボジア、ベトナム、タイ、マレーシア、ラオス、シンガポールが
徴兵制度のある国々です。
「アジアでもこんなにあるんだ?無い国の方が少ないくらいだ」
ROTCを設置している国には、アメリカ合衆国及びそれらと関わりの深い国に多いことが知られていて、
フィリピンでは1912年、当時アメリカの植民地統治下にあったフィリピン大学にROTCが設置され、
韓国では1963年にROTCに相当する学生軍事教育団が、
台湾においても1997年にROTCに相当する課程が設置されているとのことでした。
「そうだったんだ、だからフィリピンにROTCが必須化されても、初めてではないから、
それほど話題にもならないわけだ」
息子は、フィリピンの国籍も持っていますので、彼にしてみれば大変ショッキングな話ですが、
日本の「学徒出陣」を思い浮かべ、現実にそうならないことを祈るしかありません。
2017年2gつ13日
セブ 日本人すみれ会2
(マンダウエーYASU)